台湾の「ホークス」に史上最多勝の“名将”が就任 今季2軍に参入、最強軍団へ始動

「育成型外国人」獲得へ…すでに日本での候補探しをスタート?

 まだ選手については十分に把握していないといい、チームの方針や選手起用、采配についてはコーチ陣としっかりとコミュニケーションをとり、意見を聞いた上でまとめていきたいと話した。その上で「自分はディフェンス面については日本スタイルが好みだ。西武でファーム・ディレクターを務めた横田コーチには、ぜひとも経験を伝えてもらいたい」と望んでいる。

 前述したように、今季、台鋼ホークスの戦いの場は2軍となる。2月下旬から練習試合を戦うほか、台湾の『ミラーメディア』によると、3月上旬のWBC直前には、台湾と同グループのキューバ、イタリアとの練習試合が予定されているという。台鋼の若い選手にとって、現役メジャーリーガーやNPBでプレーする選手たちが含まれる強豪国との対戦は、良い経験になるだろう。

 また、洪監督は2軍公式戦を戦うにあたって、「育成型外国人選手」を獲得する方針を明かした。共にプレー、トレーニングをすることで、若手選手をいち早く外国人選手との対戦に慣れさせるのが目的だといい、レベル的には、母国のトップリーグでプレーできていない若い選手を想定しているという。待遇はあくまでも2軍レベルで、タフな環境となりそうだが、パフォーマンス次第では正式な外国人選手に登用する可能性もあるという。すでにルイスコーチには米国、横田コーチには日本での候補探しを依頼している。台湾で飛躍のきっかけをつかみたいと考える日本選手の加入を期待したいところだ。

 なお、台湾プロ野球を運営するCPBLは、今年の冬にアジアウインターリーグの再開を発表しており、台鋼ホークスは単独チームで参加するとみられる。日本チームの派遣は現時点では未定だが、これまで通りプロや社会人の選抜が参加することになれば、より身近に感じられるようになるだろう。このコーナーでは今後も、台鋼ホークスの話題をお伝えしていく予定だ。「名将」就任で話題を集める台湾プロ野球第6の球団の動向に、ぜひ注目していただきたい。

(「パ・リーグ インサイト」駒田英)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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