巨人・原監督「私を使ってもらいたい」 会見中に意気投合…熟練の“助っ人操縦術”
ベストスコア66…ゴルフの腕前がコミュニケーションの武器に?
昔に比べると外国人枠が増え、来日するのはピークを過ぎたメジャーリーガーだけでなく、日本で飛躍を狙う若手が増えた。今季の新助っ人5人も、27~30歳と比較的若い。特に、27歳の右腕ヨアンデル・メンデス投手には「スカウトの報告では、掘り出し物と言うか、メジャーでも数字を残している(通算20試合3勝3敗、防御率6.23)けれども、まだまだステージを与えれば、大暴れする可能性がある」と熱い期待を寄せている。
ちなみに会見では、新助っ人5人のうち3人が次々と、趣味に「ゴルフ」を挙げた。ゴルフと言えば、ベストスコア66を誇り、日本球界随一の腕前との定評があるのが、他ならぬ原監督である。早速、会見中にゴルフクラブを握る仕草をしながら、隣のグリフィンと小声で一言、二言交わすシーンがあった。ゴルフはコミュニケーションを取るのに、格好の話題となるかもしれない。
巨人には昨季、支配下の外国人選手が9人在籍したが、残留したのはアダム・ウォーカー外野手ただ1人。CC・メルセデス投手ら実績のある選手を含め、一気に放出し大幅に入れ替えた。
日本での実績が皆無の新外国人を当てにするのは、リスクも伴うが、春季キャンプではウォーカーを含む支配下外国人選手6人全員が1軍スタートを切る。原監督は「一足飛びにと、りきむ必要はない。日本の環境、慣習に少しずつ慣れてくれればいい。私としては、デー・バイ・デー(日ごと)で成長していってくれればいいと思います」と語った。ベテラン監督の助っ人操縦術が、チームの浮上の決め手となるか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)