「お前も、もう30だろ?」 開幕投手の裏本命…三浦監督が授けた“エースの流儀”

取材に応じたDeNA・石田健大【写真:宮脇広久】
取材に応じたDeNA・石田健大【写真:宮脇広久】

「お前ももう30だろ?」と指揮官の方から声をかけてくれた

 スタミナアップのために試行錯誤。「ブルペンで100球、200球投げたからといって、試合でバテずに150球投げられるかというと、そうではない」と話す一方、「やはりランニング量かなと。昨年、コロナから復帰した頃から、早朝に走るようにしていて、体の動きが変わってきた感覚がある」と手応えを口にする。

 3月1日が誕生日で、開幕を30歳で迎えるとあって、なおさら走ることの重要性を痛感している。格好の手本は、現役時代から師と仰ぐ三浦大輔監督だ。「体が動かなくなってきた。監督から『お前も、もう30だろ?』と声をかけてくださって、何が必要なのか、どんな準備をしたらいいのか、何回も相談させてもらっています」と明かす。「監督は現役時代、シーズン中も先発する日以外は、大阪でも広島でも朝、宿舎ホテルの周りを走っていた。いい所は真似したい」とうなずいた。

「“朝イチ”にどれだけ走って練習に入るかで、体の使い方が変わってくる」と語り、このオフは毎朝のランニングをほぼ欠かしていない。「年始に家族でリゾート地へ旅行した時も、家族が寝ている間に1人で走った」ほどだ。「暗くてメチャ怖くて、すぐ帰りましたけど」と笑わせた。ハマの番長譲りの“朝活”で、3度目の大役を引き寄せるか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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