高校野球の名門校は中学生のどこを見る? 伸びしろ感じる令和ならではの“人間性”

伸びる選手は「素直さ、勉強熱心な一面を持っている」

 昔に比べ野球のレベルも上がり、今では高校生でも140キロを投げるのは当たり前の時代。スピードを上げる、打球を飛ばすことなど、数値化されている部分も多く、インターネットなどで様々な情報を得られるようになった。

「高校に入って伸びる選手は素直さ、勉強熱心な一面を持っている。野球は楽しまないといけないと言われていますが、上手くなってなんぼ。都合の言い分だけ取り入れている子も多い。まずは色んなことにチャレンジして、良い悪いを実感してみる。失敗から得られることもある。野球だけでなく人間性の部分でも素直さは持っていた方がいいと思います」

 練習の“意味”を求めることはもちろん必要だが、行動を起こす前からの安直な取捨選択は早すぎると感じている。大角監督は「一番は『この子と一緒に野球をやりたい』と直感的に思わせてくれること。いいものを持っている選手はたくさんいる。そこを引き出すのはこちらの仕事です」と力説。子どもたちの成長を願い、情熱を注ぎ指導を続けている。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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