野球大好き少女の目標に ポニーが「女子ワールドシリーズ」新設、今夏栃木で第1回

エイブラハム・キーCEO(右)と大会を協賛するSSKの安井浩二常務【写真:佐藤直子】
エイブラハム・キーCEO(右)と大会を協賛するSSKの安井浩二常務【写真:佐藤直子】

7月31日から5日間、2つのカテゴリーで約16チームが参加予定

 日本ポニーベースボール協会は1日、都内で記者会見を開き、今年度の施策「2023 PONYアクションプラン」を発表した。目玉となるのは、7月31日から5日間、栃木県内で行われる「ECCインビテーション SSKカップ 第1回PONY女子野球ワールドシリーズ」だ。会見に出席したポニーベースボール・ソフトボール・インターナショナルCEOのエイブラハム・キー氏は「野球が盛んな日本で、記念すべき第1回大会を開催することが楽しみだ」と期待を口にした。

 世界50か国に50万人を超える登録選手がいるポニーリーグでは、これまで年齢別など8つのカテゴリーで世界一を決める「ワールドシリーズ」を開催してきたが、今回初めて野球を愛する女子選手にも世界と戦う機会が設けられた。15U(15歳以下)とオープン(16歳から社会人まで)という2つのカテゴリーを用意。すでに15Uカテゴリーでは米西部、米東部、オーストラリア、日本など9チーム、オープンカテゴリーでは米国、オーストラリア、日本に加え、台湾など5チームが参加を表明しているという。日本の那須勇元事務総長によれば、合計16チームほどが参加する予定だ。

 日本では中学生女子(1、2年生)は約60選手の登録があり、参加を希望する選手が全員参加できるようにチームを編成する予定。事前にセレクションを行い、体力や実力などを参考に15Uのチーム分けする予定。オープンカテゴリーは兵庫県で活動する社会人女子野球チームが参加する。

 記念すべき第1回大会はスポーツ用品メーカーのSSKが協賛し「SSKカップ」として開催される。

 女子野球では「WBSC女子野球ワールドカップ」が権威ある大会として開催されているが、中学生以下の女子選手が対象となった世界大会の開催は例を見ない。それだけに野球を頑張る少女たちにとって、目標とすべき希望の大会が誕生することはうれしい知らせとなるだろう。

 その他、近年はコロナ禍の影響で開催できなかったポニーリーグ主催の国際大会を、今年から全て再開させると発表。日本では「アジアパシフィックゾーン・チャンピオンシップ・トーナメント」のうち、ポニー(14歳以下)、コルト(16歳以下)、パロミノ(18歳以下)の3カテゴリーが開催される。また、同じくコロナ禍により開催が中止されていた日米親善大会も再開。今夏は約60人のポニー所属選手が渡米し、ホームステイ体験や親善試合などを行う予定。また、Woodstock社、NTTデータ社とのパートナーシップ契約も発表された。

(Full-Count編集部)

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