大谷翔平の獲得で年間139億円支出? 多額の贅沢税…“金満”メッツが直面する障害
来季3年連続で課税ラインを超えれば税率が上がるという
今季終了後にフリーエージェントとなるエンゼルス大谷翔平投手。潤沢な資金を持つメッツは有力な移籍先と見られているが、そこには“障害”もあるという。米「ニューヨーク・ポスト」紙の敏腕記者、ジョン・ヘイマン記者がその経緯について解説している。
「ニューヨーク・ポスト」紙は「ぜいたく税率アップの危険性から、メッツのショウヘイ・オオタニ獲得は頓挫するかもしれない」の見出しでヘイマン氏の記事を掲載。このオフに大型補強を敢行したメッツは、2024年もぜいたく税の課税ラインとなる年俸総額を超えると3年連続となり、なおかつ3段階設けられている課税ラインの最大額も超えた場合、2024年の税率は110%に及ぶという。
例えば、大谷と年俸5000万ドル(約65億6000万円)で契約した場合、「球団は毎年1億500万ドル(約139億円)を支払うことになる」とヘイマン氏は説明。つまり、税率が110%の状態で大谷と10年5億ドルの契約を結ぶと、メッツは「(ぜいたく税と合わせて)10億ドル(約1319億円)以上支払うことになる」としている。ただでさえ天文学的な数字だが、さらにヘイマン氏は「覚えておくべきことがある」として、他球団のオーナーが(メッツに対して)ぜいたく税の税率アップをさらに求めるかもしれないと予測している。
こうしたことから、他球団の関係者はぜいたく税の税率がメッツほどは高くないパドレスが、(大谷に最も高い額を提示するだろうと予想しているという。オーナーがコーエン氏になって以降、数々の大型契約で球界に衝撃を与えているメッツだが、果たして莫大なぜいたく税を払う覚悟で大谷獲得に乗り出すのか。動向が注目される。
(Full-Count編集部)