報徳のプロ注目捕手が実践する「インサイドアウト」 虎コーチに教わった打撃の基礎

選抜でも注目を集める報徳学園・堀柊那【写真:橋本健吾】
選抜でも注目を集める報徳学園・堀柊那【写真:橋本健吾】

強肩強打の捕手として注目を集める報徳学園の堀柊那主将

 甲子園で注目を集める選手が、打席で意識していることは? 今秋のドラフト候補に挙がる報徳学園の主将・堀柊那捕手(2年)が、打席の中で心掛けているのは「インサイドアウト」のスイング軌道で振ることだ。自身、初出場となる選抜での活躍が期待されている。

 堀は中学時代に所属した「兵庫夙川ボーイズ」で、今季阪神の打撃コーチに就任した水口栄二氏(現阪神打撃コーチ)の指導を受けた。「数えきれないくらい多くのことを教えてもらいました」と振り返るが、その中でも、高校入学後も大切にしているのが「肘を内から出す。一番はインサイドアウトです」と口にする。

 グリップを先に出しヘッドを走らせ、バットを内側から出すスイング軌道。グリップが体の近くを通ることでバットコントロールがしやすくなる。芯で捉える確率も上がったことで、報徳学園では1年春からベンチ入りし、高い打率を残せるようになった。

 3月18日に開幕する選抜高校野球大会では、優勝候補の一角にあがる報徳学園。堀が自身初の甲子園で目標とするのは“恩師”の記録だ。打撃を教わった水口氏は松山商時代の1986年夏の甲子園で大会新記録となる1大会19安打をマーク。春と夏の違いはあるが「水口さんの記録を抜かせるように」と、“直伝”の「インサイドアウト」でヒットを量産するつもりだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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