不気味すぎるロッテの“元巨人4人衆” 大田泰示ら躍動の裏にGの重圧からの解放
大田泰示、ロペスらは巨人退団後に大活躍、石井琢朗コーチは昨季DeNAのCS進出に貢献
球界の盟主と言われる巨人は、今も全国の野球ファンの注目を集める。活躍すれば新聞一面で報じられるが、負けても戦犯として大きく取り扱われる。極限のプレッシャーがかかる中では思うように実力を発揮できない選手がいるのも確かだ。
近年、巨人を去ってから活躍した筆頭株は大田泰示外野手だろう。2008年ドラフト1位で巨人入り。背番号は松井秀喜が付けていた55番と鳴り物入りでの入団だった。しかし、巨人時代は鳴かず飛ばず。2016年オフに日本ハムへトレード移籍してからブレークした。移籍1年目の2017年から4年連続で100試合以上に出場。2019年には自己最多シーズン20本塁打、77打点を記録。2020年にはゴールデングラブ賞に輝いた。2021年オフにノンテンダーとなり、DeNAへ移籍したが、きっちり存在感を発揮している。
外国人選手でも活躍をした選手はいる。ホセ・ロペス内野手は、2012年オフにメジャー通算92本塁打の実績を引っさげて来日。2014年はチーム最多22本塁打を放ったが、自由契約に。2015年からDeNAでプレーした。2017年に171安打、105打点で最多安打、打点王のタイトルを獲得。同年の日本シリーズ進出に貢献した。守備でも巨人時代の2013年を含めて5度のゴールデングラブ賞を獲得。2020年オフに退団するまで優良助っ人として活躍を続けた。
2021年オフに戦力外通告を受けた古川侑利投手は合同トライアウトで新庄剛志監督に可能性を見出された。育成契約で日本ハム入りして、開幕前に支配下登録。自己最多の34試合登板、防御率4.08をマークした。コーチ陣でも3軍野手コーチだった石井琢朗氏、バッテリーコーチだった相川亮二氏が三浦大輔監督が率いるDeNAに入閣。昨季のクライマックスシリーズ進出は両コーチの貢献も大きかった。
今季、不気味なのが新たに“元巨人4人衆”が加わったロッテか。レッドソックスから3年ぶりNPB復帰した澤村拓一投手は2010年の巨人ドラフト1位。外国人選手ではCC・メルセデス投手、グレゴリー・ポランコ外野手はいずれも実績豊富で、コーチでも1軍打撃兼内野守備コーチを務めていた村田修一氏が1軍打撃コーチとして加わった。
吉井理人監督が新たに就任。佐々木朗希投手ら主力選手も揃いつつあり、昨季5位から巻き返す可能性も十分だ。元G戦士の躍動も大いに期待したいところだ。
(Full-Count編集部)