育成落ちも代表選出…崖っぷちの4割打者 WBCは出世ルート、一発逆転かける男も
キューバやコロンビアにも現役助っ人、ハム移籍スラッガーの起用法は
同じくプールAのキューバ代表には、パ・リーグ球団所属選手が2人参戦する。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手は2大会連続での選出だ。53試合に登板した昨季はチーム事情から初めて抑えを任されると、24セーブを記録。キャリアハイとなる防御率1.03もマークし、4年連続となる防御率1点台をクリアした。2017年のWBCでは計3イニングを投げて7奪三振を記録、その後のソフトバンク入団へ弾みをつける舞台ともなった。NPB屈指のリリーバーとして臨む今大会も、圧巻の投球を見せられるか。
そして今季から日本ハムでプレーすることとなったアリエル・マルティネス捕手はWBC初参加となる。昨季まで中日に5年間在籍しており、捕手での出場でも話題となった。昨季は打力を生かすべく外野に挑戦すると、自己最多となる82試合に出場し、打率.276、8本塁打、24打点と、キャリア最高の成績を残した。今大会では本職の捕手ではなく内野手として招集されており、定評のある打力に加えて内野守備にも注目だ。
米国・アリゾナで行われるプールCを戦うコロンビア代表では西武のジャシエル・ヘレラ投手が予備ロースターに選出された。ヘレラは昨季5月に育成選手として入団した25歳。ファームでは10試合の登板で4勝2敗、防御率2.90の成績をマークした。今季の支配下入りも期待されているだけに、シーズン前の今大会を飛躍の足がかりとしたいところだ。
(「パ・リーグインサイト」和田信)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)