日ハム清宮、“弾丸1号”は「進塁打のサイン」 新庄監督が明かす衝撃の舞台裏
清宮の先制2ランが決勝点に、新庄監督「走者を進める打撃をしてほしいところで」
日本ハムの清宮幸太郎内野手は9日、韓国プロ野球・サムスンとの練習試合に「5番・一塁」で先発出場し、2回の第1打席で“今季1号本塁打”を放った。これが決勝弾となり、チームは3-0で完封勝ち。今季初の対外試合を白星で飾った。
清宮の一発は両軍無得点の2回だった。先頭の4番・野村佑希の左翼線二塁打に続いた。左腕ホ・ユンドンの内角球を引っ張り、弾丸ライナーで右翼芝生席へ。対外試合初打席で1号2ラン。観客からはどよめきの声が上がった。
チームは7投手の継投リレーで快勝スタート。試合後、新庄剛志監督は「清宮くんに関しては、あれは進塁打のサイン。ランナーを進めるバッティングをしてほしいというところで」と明かした。
昨季は自己最多18本塁打を放ったが、まだまだ物足りない。新庄監督は「本塁打に結果的になったけど、ああいうのがきっかけで。例えば2ボールから真っ直ぐ一本狙って。進塁打を打つ気持ちで。今日みたいな感覚でカンと打ったら、ああいうふうに角度さえつけば本塁打になるというコツをつかんでもらえればいいかな」と、長距離砲としての覚醒を期待した。
ゴロで走者を進める進塁打サインから大きくかけ離れる豪快な結果。「結果的にはああなったけど、まあまあプラスに考えてね。結果的に進塁はさせたから、進塁打っちゃ進塁打。だから本人もそんなに喜んでなかった。“あちゃ”って」。新庄監督は決して責めることはしなかった。
(Full-Count編集部)