侍ジャパン戦士なのに「新人王候補」の不思議…戴冠期待の“ルーキーじゃない”選手
パの新人王は5年連続で2年目以降の選手が獲得
今季のパ・リーグは、キャンプからフレッシュな戦力が存在感を示し、早くもシーズンでの新人王争いが楽しみだ。昨季は西武・水上由伸投手がパの育成出身としては初の新人王に。パは5年連続で2年目以降の選手が獲得しており、今季も2年目以降の選手が栄冠を掴み取るのか。受賞資格を持ち、活躍が期待される選手を紹介する。
仙台大から2020年育成ドラフト3位でオリックスに入団した宇田川優希投手は、150キロ台後半の直球と、落差の大きいフォークが武器だ。1年目はファームで1試合登板にとどまったが、2年目の昨季は2軍で結果を残して夏場に支配下に昇格した。
1軍では19試合に登板。奪三振率12.90と持ち味を発揮し、防御率0.81を記録した。日本シリーズでも4試合で5回2/3を10奪三振無失点と好投、チームの26年ぶりとなる日本一に貢献した。今年3月のWBC日本代表入りも果たし、さらなる飛躍に注目だ。
楽天・宮森智志投手は、四国IL高知から2021年育成ドラフト1位で入団。昨季はルーキーながら2軍で守護神に抜てきされると、3、4月に防御率0.90、9セーブの好成績を残してファーム月間MVPに選出された。7月に支配下登録され、8月2日の初登板から18試合連続無失点。水上の持つリーグ記録を塗り替えた。その後、NPB記録タイの22試合まで伸ばし、最終的には26試合で1勝1敗7ホールド1セーブ、防御率1.54の成績を残した。