侍ジャパン戦士なのに「新人王候補」の不思議…戴冠期待の“ルーキーじゃない”選手
野手では育成出身の鷹捕手&ロッテ外野手に期待
パ・リーグでの過去の新人王をみると、投手が50人、野手が17人と投手の方が多く、2000年以降の野手の受賞者は西武・源田壮亮内野手(2017年)と楽天・田中和基外野手(2018年)のみ。出場メンバーが固定されやすい野手は厳しい戦いが予想されるが、期待を込めてソフトバンク・渡邉陸捕手とロッテ・山本大斗外野手を紹介する。
昨季1軍デビューを果たした渡邉陸は、5月28日の広島戦で「9番・捕手」でプロ初スタメン。プロ初安打となる3ランに加えて2打席連続本塁打を放ち、お立ち台にも上がった。ファームでは68試合で打率.308と好成績。甲斐拓也捕手や嶺井博希捕手もいる中で、正捕手への道のりは険しいが、持ち前の打撃でアピールして定位置を確保できるか。
島根・開星高から2020年育成ドラフト3位で入団した山本は、豪快なスイングが持ち味。昨年7月30日に支配下登録に。昨季1軍ではシーズン終盤の2試合に代打で出場も、いずれも空振り三振。しかし、ファームでは7月に3試合連続本塁打を放つなど、イースタン・リーグ3位タイの12本塁打をマークした。昨季チームトップの16本塁打を放った山口航輝外野手や安田尚憲内野手など、長距離砲として期待されるライバルは多い。春季キャンプから存在感を示し、競争に勝ち残りたい。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)