元DeNA助っ人は“人気者”も… 古巣GMが漏らす本音、再契約を妨げる“不要論”

アストロズからFAとなっているユリ・グリエル【写真:Getty Images】
アストロズからFAとなっているユリ・グリエル【写真:Getty Images】

かつての首位打者も…アストロズFAのグリエルはいまだ去就未定

 アストロズをFAとなった元DeNAのユリ・グリエル内野手は、いまだ契約先が決まっていない。米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、アストロズとグリエルの現状を伝えた。

 かつての首位打者、ゴールドグラブ獲得者だけに「FA市場に残っている中で最も名が知れている選手の1人」というが「このオフシーズンあまり関心を集めていない」というのが現状だ。38歳のグリエルに対して、マーリンズ、ツインズ、アストロズが興味を示したとされるが、マーリンズは先月撤退したという。

 アストロズは今オフ、ホセ・アブレイユと契約。デイナ・ブラウン新GMは「グリエルについて辛いのは、彼がとても好かれているという点だ。クラブハウスでは抜きん出た存在だった。選手たちは彼が大好きで、コーチ陣もそうだ。我々がアブレイユと契約した時点で、グリエルを獲るのは難しくなった。欲しい選手に飛びつく前に、必要な選手の獲得にこだわらなければ。我々は彼が大好きだし、戻すことができたら素晴らしいが、アブレイユがいる中で彼に打席機会を与える余裕があるかを見極めなくてはならない」と率直な意見を口にした。

 グリエルは2022年は打率.242、出塁率.288、長打率.360、584打席に立って本塁打はフル出場した中ではキャリアワーストの8本だった。それだけに、記事では「市場で需要があまり見られないのは驚きというわけでもない」と厳しい意見で、普段守備もいい選手だが「その点でも2022年は大きくと評価を下げた」と指摘している。

「現在、グリエルがぴったりはまるチームは多いとは言えないが、臨時の一塁手、DHとしての役割を与えられそうなチームはいくつかある」とレンジャーズやレッズの名前を挙げる。それでも「スプリングトレーニング中に怪我人が出れば新たな機会への扉が開くかもしれないが、現段階ではグリエルが半レギュラー的な役割を見つけるしか手がなさそうに見える」と38歳を待つ道は厳しいようだ。

(Full-Count編集部)

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