日本で成功する助っ人が持つ“共通点” 元燕のNPB90発男が見出した秘訣とは?

ヤクルト駐米スカウトのアーロン・ガイエル氏【写真:町田利衣】
ヤクルト駐米スカウトのアーロン・ガイエル氏【写真:町田利衣】

ガイエル氏は現在ヤクルトの駐在スカウトを務めている

 2007年から5年間、ヤクルトに在籍したアーロン・ガイエル氏は現在、ヤクルトの駐米スカウトとして新外国人の調査などを行っている。自身は来日1年目に142試合に出場して打率.245、35本塁打、79打点と活躍。高い技術を持ちながら日本では苦戦する選手も多いが、自身の経験をもとに見極める「日本に合う選手」とはどのような選手なのだろうか。

 2月は来日して1軍の沖縄・浦添キャンプに帯同しているガイエル氏。首脳陣や編成と会話を交わし、自らの目でもチーム状況を把握して補強ポイントを見極める。また新外国人選手のサポートも積極的に行っている。

 NPB5年間で通算441試合に出場して90本塁打。“魔将”の愛称で親しまれたガイエル氏は、日本で成功する秘訣を「お互いに尊敬し合うこと」という。自身はMLBで307試合に出場した実績がありながらも、来日して日本人選手を敬い、吸収しようとしていた。「尊敬していたし、向こうも尊敬してくれるような働きを一生懸命やることで選手や監督、コーチも認めてくれる。お互い切磋琢磨してチームを良くしようという性格を自分も持っていたし、そういう精神の方が日本でうまくいくのではないかと思います」とうなずいた。

 また「スワローズは一生懸命やるタイプの選手が多くて熱心。コーチもそういう人が多い。それがスワローズがやってきたカラーだから、それに合う選手を入れればもっとよくなると思っています。一生懸命にやることでチームをレベルアップさせることができる」。そう話すガイエル氏からも情熱が伝わってくる。50歳を迎えた今も、スワローズのために動き回っている。

(町田利衣 / Rie Machida)

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