侍投手陣の大問題…WBC球への“対応力”に明暗「まだ難しい」「力強く投げられた」

オリックス・山本由伸(左)と宮城大弥【写真:宮脇広久】
オリックス・山本由伸(左)と宮城大弥【写真:宮脇広久】

山本、宮城が紅白戦で相次いで登板 宇田川も1回を3者凡退

 侍ジャパンの宮崎キャンプ開始を17日に控え、オリックスの春季キャンプでは14日に紅白戦が行われ、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場メンバーの山本由伸投手、宮城大弥投手、宇田川優希投手が白組の先発、2番手、3番手として相次いで登板した。2回1安打4奪三振無失点の快投を演じた山本とは対照的に、宮城は2本塁打を被弾し2回2安打2四球3失点。宇田川は1回無安打1奪三振で3者凡退に片付けた。

 山本は27球中、この日最速の156キロを2度計測。「今年初めての実戦で、球種をひと通り投げ、いろいろ確かめることができました」と満足げに振り返った。

 山本が過去に侍ジャパンの一員として出場した2019年のWBSCプレミア12、2021年開催の東京五輪は、いずれも日本のSSK社製のボールが使用されたが、WBCでは革質が滑りやすいと言われるMLB公式球。それでも、この日WBC使用球で投球した山本は「多少滑る感覚があり、抜けた球もありましたが、なんとか対応していけるのではないかと思います。力強いボールを投げられたと感じています」と、さすがの対応力を見せた。

 3回から登板した宮城は、1死一塁で太田椋内野手に初球の甘く入ったスライダーを中堅バックスクリーンの右へ放り込まれ、痛恨の先制2ランに。さらに2死後、同い年の紅林弘太郎内野手に内角のストレートをとらえられ、左翼ポール際へのソロを浴びた。4回も続投し、こちらの回は無安打1四球無失点でしのいだ。

第2回大会で日本代表投手コーチを務めた山田久志氏からの助言

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