侍の“難敵”は「韓国のイチロー」 メジャー124勝右腕がうなった類似点「そっくりだ」
話題のイ・ジョンフを見たレジェンドの口からイチローの名が…
3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加する韓国代表で、注目を集めているのがイ・ジョンフ外野手(キウム)だ。まだ24歳ながら昨季の韓国プロ野球でMVP、来オフにはメジャー挑戦が決まっている。この注目株に対し、韓国人初のメジャーリーガーとして通算124勝を挙げたパク・チャンホ氏が「似ている」と口にしたのがイチロー氏だ。韓国メディア「イルガンスポーツ」が伝えている。共通点はどこにあるのか。
パク・チャンホ氏は1994年、野茂英雄より1年早くドジャースでデビュー、2010年にパイレーツを退団するまでメジャー通算124勝を挙げた。その後オリックスでもプレーし、最後は韓国プロ野球のハンファで現役を終えた。現在は現役時代にも在籍したパドレスで特別顧問を務めている。13日(日本時間14日)に、米アリゾナ州でキャンプ中のキウムを訪問した。
一方のイ・ジョンフは、WBCや将来のメジャー移籍に備え、今オフはロサンゼルスで個人トレーニングを行っていた。より速いボールに対応するため、シンプルな打撃を追い求めているのだという。
トレーニング内容を知っていたパク・チャンホは「この部分がイチローとそっくりだ。イチローは日本にいる時から(メジャー移籍の)準備をしていたと言っている」とし「目標があれば、イチローのように計画を徹底的に守る選手が成功する。イ・ジョンフはそんなことも父(元中日のイ・ジョンボム)に学び、練習法を判断できる選手ではないかと思う」と、その姿勢を高く評価している。
パドレスの要職にあるパク・チャンホ氏は、「打者イ・ジョンフ」については多くを語らなかったという。「技術的なものはスカウトから情報が来る。直接投げてみたわけではないし」と一線を引いた。一方で「人間イ・ジョンフ」については絶賛を惜しまない。かつて「パク・チャンホ奨学金」を受けながら成長した選手であったこと、そのうち後に財団へ寄付をした唯一の野球選手だったことを明かし「とても驚いた。父のアドバイスがイ・ジョンフをより特別な選手にするのに役立った」としている。
かつて中日でプレーしたイ・ジョンボム氏は来日前「韓国のイチロー」と紹介されていた時期がある。その息子はかつてイチロー氏が大活躍したWBCで、どんなプレーを見せてくれるだろうか。
(Full-Count編集部)