巨人飛び出し1年…陽岱鋼が見せた野球楽しむ姿 独立L退団で次は「決まり次第発表」
昨季所属の米独立球団から退団、新たな動きが見られるか
日本ハムと巨人でプレーした陽岱鋼外野手の今後が、再び注目を集めそうだ。米独立リーグのアメリカン・アソシエーションは14日(日本時間15日)、昨季同リーグのレイクカントリー・ドックハウンズでプレーした陽の退団を発表した。独立リーグは各球団が選手を集めている時期で、陽の動向にも何らかの動きがある可能性もある。
台湾メディア「自由時報」の報道によると、陽は現在台湾に戻り、自主トレーニングを行っている。所属する事務所は「陽の今後について決まったことはなく、決まりしだい発表する」としているという。
陽は2021年オフに巨人を退団してから、野球漬けの1年を送ってきた。レイクカントリーでは79試合に出場し打率.260、9本塁打、35打点の成績を残した。シーズン後には豪州へ渡り、冬季リーグのブリスベンに入団。31試合で打率.279、4本塁打、13打点だった。2つの大陸を股にかけ、選手としてのキャリアを継続した。自身のSNSには、楽しそうな姿をよく公開していた。プレー環境は決して楽ではなかったはずだが、笑顔が絶えなかった。
1月17日には36歳となった。2006年に高校生ドラフト1位で福岡第一高から日本ハム入りした陽は、NPBの16年間で通算1322試合に出場し1164安打、打率.270、105本塁打を記録している。2013年には盗塁王、外野手部門のゴールデングラブ受賞も4度に及び、俊足強打の外野手として鳴らした。
台湾代表の顔でもあったが、2017年オフのアジアプロ野球チャンピオンシップでプレーしたのが最後だ。6年ぶりに復活するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表からは外れている。
日本ハム時代にはお立ち台での「サンキューでーす」パフォーマンスでも人気を博した。華のある選手として高い人気を誇る陽は今後、どんな道を選ぶのか。昨年は台湾プロ野球の新球団が興味を示しているとの現地報道もあった。ドラフト指名が必要という壁はあるものの、不可能ではない。台湾でも日本でも、動向に注目しているファンはまだ多い。
(Full-Count編集部)