大谷翔平が2年連続開幕投手 WBC出場&ピッチクロック導入も…指揮官断言「心配ない」
日本勢で2年連続開幕投手は史上4人目
エンゼルスの大谷翔平投手が2年連続で開幕投手を務めることが16日(日本時間17日)、決まった。今季の開幕戦はWBC決勝から9日後の3月30日(同31日)の敵地・アスレチックス戦。フィル・ネビン監督が「オフィスで彼と話し合いをした。開幕戦に先発すると伝えた」と明らかにした。
昨季は自己最多の15勝(9敗)、防御率2.33と好成績を記録。166回とメジャーで初めて規定投球回に到達し、リーグ3位の219奪三振をマークした。仮に侍ジャパンが3月21日(同22日)のWBC決勝に進出すれば、開幕戦までは9日しかないが、大谷への信頼は絶大だ。指揮官は「彼に伝えることは名誉あることだ。彼は興奮しているだろう。無理をしない範囲で、なるべく多く投げてほしい」と期待を込めた。
今季は6人の先発陣でローテーションを回す予定だ。「序盤の中4日は現実的ではない。質のいい先発が5人いる。オオタニは去年、中5日で投げてきた」。今季から走者なしで15秒、走者がいる場合で20秒の投球時間制限(ピッチクロック)が導入される。「マウンドにいる全員が修正しないといけないことだ。ショウヘイもそう。でも、準備することに関しては全く心配していない。昨日もクロックに取り組んでいた。準備できるだろう」と話した。
2年連続の大役。今季も投手ではエース、打者では主軸と期待される。ネビン監督は「プロフェッショナル。チームを勝たせるために自分を磨いている。(チームを勝たせることが)ここにいる全員と同様に、最も集中していることだ。私は心配していない。私が知っている中で、彼は最も精神力がタフな男だ。彼について心配することはない」と、全幅を信頼を寄せている。
日本勢で2年連続開幕投手を務めるのは野茂英雄(2003、2004年)、田中将大(2015年から3年連続)、ダルビッシュ有(2021、2022年)に次いで4人目となる。大谷は「特別なことなので。もちろん精一杯頑張りたいなと思っています。まずはしっかり調整して、投げられるというところを見てもらう必要があるかなと思います」と意欲を燃やしていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)