清宮幸太郎は「30本塁打以上打つかも」 初キャンプ取材…井口資仁氏の“イチオシ”
10日から沖縄・宮崎で初めてのキャンプ取材に挑戦
現役時代は日米球界で活躍し、昨季までロッテ監督を務めた井口資仁氏。今季から野球評論家として活動する井口氏は、その第一歩として10日から沖縄と宮崎でキャンプ取材を行っている。新戦力が加わり、優勝に向けてチーム力を高める各球団の様子はどのように映ったのか。今回は目を惹いた球団や選手を語った他、期待の選手へ“愛ある檄”を飛ばした。
◇◇◇◇◇
27年ぶりにユニホームを着ない2月を過ごしています。評論家として臨む初めてのキャンプ取材は新鮮の一言。選手名鑑とにらめっこしながら各球団の予習に必死の毎日。日本ではダイエー(現ソフトバンク)、ロッテとパ・リーグしか知らない僕にとって、セ・リーグ球団のキャンプ地は少し落ち着かない感じもあり、なんだか不思議な感覚です。
10日に沖縄入りして以降、各球団の様子を見させてもらっていますが、練習方法であったり球場の雰囲気であったり、それぞれカラーがありますね。いい緊張感があったのは、新たに岡田彰布監督を迎えた阪神です。球場にピリッとした雰囲気が漂い、いいノックをしていました。今季は佐藤輝明を三塁、大山悠輔を一塁で起用するようですが、この2人が中軸に固定できれば手強い打線になりそうです。
リーグ2連覇中のヤクルトを止める存在となり得るのが、DeNAになりそうです。チーム力が頭一つ抜けているように感じました。そう感じたポイントは、投打の軸がしっかりしていること。投手陣は左腕の層が厚い。沖縄にはいませんでしたがエースの今永昇太を筆頭に、東(克樹)、石田(健大)、浜口(遥大)もいる。さらに、7回以降を任せられる救援も豊富に揃っています。
打線では、肘を手術したオースティンが開幕には間に合わないようですが、中軸を担うソトと牧秀悟は順調に仕上がっているようで、バットがよく振れていました。佐野恵太、宮崎敏郎も安定感のある打者。ここへ新加入した京田陽太がどうアピールするか。ランチ特打でいい汗を流していましたが、心機一転の活躍を期待したいですね。