ダルビッシュ「公開処刑されて悲しい」 “衝撃弾”の村上宗隆は「風です」…両者笑顔
ライブBPに初登板、5人に投げ最後に村上を“おかわり”計24球
宮崎でキャンプを行う野球日本代表「侍ジャパン」のダルビッシュ有投手(パドレス)が21日、実戦形式の打撃練習・ライブBPに初登板した。仲間との対戦を楽しむ様子から1人目の打者、村上宗隆内野手に4球目をバックスクリーンに運ばれても“笑顔”だった。登板後、取材に応じ「こんな(みんなが見てる)ところで公開処刑されて悲しいです」とジョークを交えて村上を絶賛した。
村上、大城卓三(巨人)、近藤健介(ソフトバンク)、岡本和真(巨人)、牧秀悟(DeNA)の5打者を相手に投じたダルビッシュ。村上に4球目をバックスクリーンに運ばれると、打球の行方を追い、思わず笑顔も見せた。1巡した後「終わり! という感じだったんですけど、村上くん、もう1回良いですか?」と吉井理人投手コーチに願い、村上と再戦。2球を投じ、一ゴロの後に左安打を許し、降板した。
ダルビッシュは真ん中高めのツーシームをスタンドまで運んだ村上を絶賛。「あの球をそんなに簡単にはメジャーのバッターは打てない。それを1発で打ったのでびっくりしました」と驚いた。昨季打率.318、56本塁打、134打点で令和初、史上最年少22歳での3冠王の一振りに「打った瞬間行ったかなと思った」とダルビッシュは振り返ったが村上本人は「風です」と謙遜したという。
ベンチに戻って対戦を振り返った2人。豊富なマウンド経験のあるダルビッシュは「ちゃんと捉えていたな、と思います。(村上は)ずっと動画とかで見ていた。(打席で)あ、本物だと思った。雰囲気がある。打席では目も。普段すごく明るい選手なんですけど、集中したときは怖いと感じました」と23歳の若武者を評価した。
さらには「いずれメジャーとかに行く可能性もありますから、向こうの選手の評価を変えられる選手だと思います」。侍の血は継承されていく。
(Full-Count編集部)