ダルビッシュが明かす“宇田川会”の真相 「1人の人間が背負うには…」見せた気遣い
前日には投手会を急遽“宇田川会”に名称変更、減量にもアドバイス
野球日本代表「侍ジャパン」のダルビッシュ有投手が21日、宮崎キャンプ第2クールで実戦形式の打撃練習・ライブBPに登板した。前日20日の休養日には、投手陣全員で“宇田川会”を開催。オリックス・宇田川優希投手を中心に囲んだ写真をSNSにあげていた。この日、取材に応じ、「あまりにも1人の人間が背負うには大きすぎる。それは嫌だった」と育成出身右腕へ気遣いを見せた。
育成から大出世で侍ジャパンへ選出された右腕だが、オリックスキャンプでは中嶋聡監督から減量を厳命され、WBC球にも苦戦していた。また、人見知りな性格もあり、19日の練習後には「みんな優しいんですけど……自分から行けるようなタイプではないので」「気疲れも出ています」と本音も漏らしていた。
すると、翌20日の夜には、投手陣が全員集まり、“宇田川会”を開催。ダルビッシュがツイッターで「宇田川さんを囲む会に参加させていただきました! 宇田川さん、ご馳走様でした!」と投稿。SNSでは「宇田川会」「宇田川Japan」がトレンド入りした。当初は投手会という名目だったというが、食事後に“宇田川会”に名称変更。「本人も楽しそうにしていた」と明かした。
ダルビッシュは減量についても「太っているとは思わないし、体重というよりかは動けないのが問題。それに対するアプローチを」とアドバイス。その言葉に宇田川も肩の荷が下りたという。「1年前は育成でそこからいきなり侍ジャパンで、ここでも減量。あまりにも1人の人間が背負うには大きすぎる。それは嫌だったので」。悩める右腕に手を差し伸べていた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)