年俸15億円増左腕は「準備が整っていない」 1回持たぬ大乱調にファン辛辣「残酷な春」
メッツと2年約35.4億円で契約したキンタナは1回持たず降板
今季メッツと2年契約を結んだホセ・キンタナ投手がいきなりつまずいた。2月28日(日本時間3月1日)のアストロズとのオープン戦に先発したが、1回持たず5失点で降板。2年総額2600万ドル(約35億4700万円)で加入した34歳左腕の大乱調に、米メディアは「残酷な春のデビュー」と伝えた。
2021年に年俸800万ドル(約10億9000万円)でエンゼルスと契約したが、不振でシーズン途中にウェーバー移籍を経験した左腕。昨年はパイレーツとカージナルスの2球団に在籍して計32試合に登板し、オフにメッツと2年契約を結んだ。
昨季年俸の200万ドル(約2億7000万円)から年俸は1300万ドル(約17億7500万円)と15億円も増えたが、最初の登板で打ち込まれた。2/3回を4安打5失点1四球1本塁打。米メディア「ノースジャージー.com」は「ホセ・キンタナにとって残酷な春のデビュー」の見出しで伝え、「ミスをしすぎてしまった。ボールが真ん中に集まったから、そのツケを払うことになった」と本人のコメントを紹介した。
武器は制球力と、昨年の全投球のうちの28.1%を占めた縦に大きく割れるカーブだが、この日の登板では「カーブなどの変化球の制球に苦しみ、失点を重ねた」と記事は指摘する。今後は5日(同6日)のカージナルス戦に登板後、WBCコロンビア代表に合流する予定だ。
先発ローテの一角として期待される左腕の大乱調。MLB公式のメッツ番記者、アンソニー・ディコモ氏が自身のツイッターにこの日の投球内容を記すと、ファンは反応した。「最初の先発登板だから何の意味も持たない」「最初の登板。心配していない」と擁護する声もある一方、「準備が整っていないようだね」「理想的ではない」と不安視するコメントも並んだ。
(Full-Count編集部)