800億円超の札束合戦? 大谷翔平の“お値段”高騰中…米敏腕記者が読む“大本命”2球団
ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者が語る大谷翔平の2023年展望「今のところ750億円と予想する」
エンゼルスの大谷翔平投手は2日に野球日本代表「侍ジャパン」に合流した。9日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では投打の二刀流としての活躍が期待されるが、今季はシーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる大事なシーズンだ。米メディアは今季の大谷をどのように見ているのか。数々のニュースをスッパ抜いてきたニューヨーク・ポスト紙の敏腕記者、ジョン・ヘイマン氏に聞いた。
大谷の次回契約については、昨年12月の段階で史上初の5億ドル(約681億1800万円)選手の誕生と言われていた。だが、昨オフのFA市場は3億ドル(約408億7300万円)を超える大型契約ラッシュ。FA選手自体の価格が高騰した。さらに今オフのFA市場で大谷と共に目玉と見られていたマニー・マチャドがパドレスと契約延長。ヘイマン記者は、人気が一極集中する二刀流・大谷のお値段は、まさにストップ高だという。
「多くのFA選手が3億ドル以上の契約を手にしている。オオタニは2度のMVP争いをしているし、(広告などの)マーケティングを引き連れることができる。私は5億ドルから6億ドル(約817億4200万円)の間を手にすると思うね。今のところ、550億ドル(約749億3000万円)と予想する。とんでもない大金だ」
空前絶後の札束合戦。一体、どの球団が牽引するのか。ヘイマン記者はエンゼルスとの再契約の可能性は「高くない。5~10%と予想する」と言う。そして、2021年終了前に大谷が語った“勝ちたい”が去就問題のキーポイントになると読んでいる。大谷に大金を払えるだけのビッグマーケットで、なおかつワールドシリーズ制覇を狙えるチーム。ヘイマン記者は「ドジャースやメッツなど裕福なオーナーがいる。現時点では、この2チームへの移籍が有力だ」と言い切った。
ただ、大型契約を勝ち取るには今季の躍動は欠かせない。今季の活躍の鍵を握るのが、ピッチクロック(投球間の時間制限)への対応だ。投球では走者なしで15秒、走者ありで20秒以内に投球しないと1ボールが加算。打者も残り8秒で打席に入らないと1ストライクとなる。元ヤンキース監督のジョー・トーリ氏が「投手より野手の方が大変だ。頭の回転を早くしないといけない」と言う新ルールの影響は必至だが、敏腕記者は特に問題視していない。むしろ、シフト制限が大谷の大きなプラスになると予想している。