WBC台湾代表は“小粒”なチーム メジャー経験者5人…超人気チアは来日なるか

WBC台湾代表の30人リスト【写真:(C)CPBL】
WBC台湾代表の30人リスト【写真:(C)CPBL】

現役メジャーの強打者・張育成も代表入り、経験者は5人

 MLB経験者は5人が代表入りした。ただ候補に挙がった台湾系アメリカ人、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)とスチュアート・フェアチャイルド(レッズ)らが、いずれもシーズンへの準備を理由に辞退した。

 現役メジャーで唯一代表に入ったのは内野手の張育成だ。MLBの台湾人打者としてほぼ全てのシーズン記録、通算記録を持つ。台湾代表には大砲が少ないだけに、2021年にメジャー89試合で9本塁打を放った長打力は武器となる。今季は2月になってレッドソックスと契約した。昨季は4球団を渡り歩いたのち、ノンテンダーFAとなるという苦難のシーズンを送った。

 当初、キャリア優先を理由に出場辞退を表明したが、国際試合での活躍により兵役短縮の恩恵を受けた選手は一定期間、代表招集を拒否できない規則があることから、疑問を呈するファンが現れた。結果的にCPBLのコミッショナーが本人と交渉し、出場が決まった。

 今季も米独立リーグでプレーする林子偉は、レッドソックスなどでメジャー通算102試合に出場。本職は二遊間だが、右翼での起用が濃厚となっている。近年は怪我が多く、昨季はシーズン中にメッツ傘下からリリースされたが、米独立リーグや豪州ウインターリーグでは健在ぶりをアピールした。

 ちなみに残り4人のMLB経験者は、西武にも「CC・リー」として在籍した李振昌(中信)に加え、胡智爲(統一)、王維中(味全)といずれも投手で、現在は台湾プロ野球でプレーしている。他にインディアンス時代、メジャー昇格まであと一歩に迫った江少慶(富邦)はいずれも先発候補だ。CPBL年俸ランキングでトップの江少慶は昨季不振にあえいだが、張奕と共に主力投手として活躍したプレミア12のようなパフォーマンスを期待したい。

 マイナーリーグ所属選手では内野手の鄭宗哲(パイレーツ1A)の名前も。優勝した2019年のU18W杯で主将を務め、小柄だが俊足巧打、安定した遊撃守備が魅力だ。

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