WBC台湾代表は“小粒”なチーム メジャー経験者5人…超人気チアは来日なるか
台湾が勝ち上がれば…話題の「チアガール」来日も
ユニホームにも注目だ。各チームが独自にメーカーを選定することとなった今回、日本の総合野球用品メーカー「ハイゴールド」のアパレルブランド「ALUKA」が請け負った。2017年のアジアプロ野球チャンピオンシップや2018年の侍ジャパンとの壮行試合で、台湾代表が着用した「台湾犬」をモチーフにしたユニホームや、台湾プロ野球第6の球団、台鋼ホークスのアパレルを担当したことでも知られる。
今回のWBCのユニホームは、2004年のアテネ五輪以来、主要国際大会で使われている青、白、赤の三色をベースに「CT(チャイニーズ・タイペイ)」マークが入ったおなじみのデザインとなったが、ハイゴールドの風呂本隆史社長によると、選手のパフォーマンス向上のため素材にこだわったという。帽子は軽量化がなされ、ツバが気持ち長めに設計されているという。
2017年大会当時、台湾球界ではプロとアマの組織対立があり、Lamigoモンキーズ(現・楽天モンキーズ)が選手派遣を見合わせる異例の事態となった。こうした問題が解決した今大会は、現状におけるベストメンバーを招集できたといえる。ただ大きな穴はないものの、絶対的なエースや主砲がおらず、どちらかといえば「小粒」なチームだ。
プールAには台湾のほか、キューバ、イタリア、オランダ、そして予選勝ち上がりのパナマが入った。各チームが現役メジャーリーガーを擁し、実力は高い。台湾は2017年の大会では3試合で20得点するも、32点奪われ3連敗。このような戦い方ではなく、継投で失点を最小限に留め、打っては小技や足も絡めて得点を積み重ね、僅差の展開をものにしていきたい。
そして、プールA台中ラウンドを主催するスポーツイベント会社によると、仮に台湾代表が東京ラウンドに進出した場合、CPBL1軍5球団の人気チアリーダー21人によって結成された「クラシックガールズ」の一部メンバーが日本を訪問する可能性があるという。人数など詳細は未定だというが、台湾代表が1次ラウンドを突破し、NPB勢の選手が「凱旋」、さらに魅力を振りまくチアガールも来日となれば、日本のファンにとってもうれしい展開ではないだろうか。
(「パ・リーグ インサイト」駒田英)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)