中嶋監督に「今の自分を見てほしい」 気疲れから一変…強気の言葉に見える宇田川の覚悟

徐々に言葉に表れた自信「結果を出すのが僕の仕事」

 2月25日のソフトバンクとの壮行試合では7回2死一、三塁のピンチから登板。正木に対して全球直球で三振に仕留めた。次の8回も抑え「回跨ぎは苦手じゃない」と一言。さらに、3月3日の中日との合同練習では、5回1死二、三塁で細川相手にまたもや直球勝負。またしても三振に仕留め「自信があるからできた」と2週間前とは別人になっていた。

 厚澤和幸投手コーチも「どんな場面でも投げられる」と信頼を置き、回跨ぎや緊急登板など重要な役割を担う。その役割を理解し、覚悟したからこそ強気な発言が出てきているのだろう。本戦前最終戦後にも宇田川は「ピンチの場面で結果を出すのが僕の仕事」とハッキリと口にした。

 この日、中嶋監督からのエールは「アドバイスですか? 仕上げろと」と辛口だった。今の宇田川はその言葉を受け止め、決して動揺はしない。「中嶋監督に今の自分を見てほしい」。日の丸のユニホームを着るのに、もう迷いはない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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