中嶋監督に「今の自分を見てほしい」 気疲れから一変…強気の言葉に見える宇田川の覚悟

7日のオリックス戦に登板した侍ジャパン・宇田川優希【写真:荒川祐史】
7日のオリックス戦に登板した侍ジャパン・宇田川優希【写真:荒川祐史】

宇田川はWBC本戦前最終戦でオリックス相手に1回無失点

「今の自分を見てほしい」。試合後の取材では自信にみなぎった言葉が出てくる。野球日本代表「侍ジャパン」に選出された宇田川優希投手(オリックス)は、慣れ親しんだ京セラドームのマウンドで1回を投げ1安打無失点。中嶋聡監督の目の前で、堂々たるピッチングを披露した。侍ジャパン合流直後の不安そうな面持ちはもうなかった。

 7日に行われたオリックスとの「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」。WBC本戦前最後の強化試合に3番手で登板した宇田川は、先頭の来田にこそ中前打を打たれるも、内藤を左飛、野口を捕邪飛、宜保を二ゴロに仕留め切り抜けた。同僚を相手に最速156キロを計測。「調子が上がってきていることがわかった」と納得する。

 2月の宮崎キャンプイン当初は、言葉の一つ一つに不安がにじみ出ていた。「考えすぎてフォームが崩れていく」「気疲れもある」「自分から行けない」。昨季途中まで育成だった右腕。大出世と言ってもいい侍ジャパンへの選出に戸惑いもあっただろう。キャンプに入る前には、中嶋監督から調整不足と厳しいことも言われた。それもあってか、弱気な発言が目立った。

 その後、同僚の山本由伸投手(オリックス)やダルビッシュ有投手(パドレス)らのフォローもあり、一気に“愛されキャラ”としてチームの人気者に。減量にも成功した。それに伴い出てくる言葉も変わってきた。

徐々に言葉に表れた自信「結果を出すのが僕の仕事」

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