「ノーマーク」の韓国左腕に大苦戦…WBC決勝を前に原監督が“3度目”で下した異例の決断
イチローもミーティングに連日参加「チーム一丸がぴったりの大会でした」
振り返り出すと話は尽きない。「あの大会ね、槙原(寛己氏、元巨人投手、評論家)が毎日、僕のところに聞きに来たんですよ。『今日はどうやって戦うんですか』ってね。(テレビなどで)『今日はこういう感じでジャパンは戦うそうですよ』ってあいつが言ったら、それが全部はまって、テンションが上がったらしくて、それからずっとでした。槙原にはいつも『余計なことしゃべるなよ』って言ってましたけどね」。それもいい思い出だ。
「イチローは最初からミーティングに出てきましたよ。(第1回WBC日本代表監督の)王(貞治)さんから『イチローはミーティングに出ないけど、気にするなよ』って言われていたんで、あれってびっくりしたんですけどね。今日だけかなって思ったら、毎日来ました。それが当たり前になりましたからね」。
ナインは故障離脱した村田修一のためにも、と奮い立った。川崎宗則はいつも声を張り上げ、ムードを高めた。他にも名前を挙げればきりがない。三井氏は「みんながヒーローだった。ホント、チーム一丸となって、ということがぴったりの大会でしたね」と言い切った。
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)