“日本育ち”の中国代表1番打者 大谷翔平との対戦に感謝、アーチで見えた次の夢
未来ある中国野球にとって「ステップアップになった」
リャン・ペイは大谷との対戦では初回の第1打席で三振に仕留められるなど、2打数無安打に終わった。リードオフマンはチームを代表して「みんな、ものすごく大谷選手との対戦を待ちわびていた。選手みんなにとっても、いい経験になったと思いますし、中国野球としても一つステップアップできたかなと思います」。160キロのボールを体感できる機会は多くはない。敗れはしたが、日本代表に、そして大谷に感謝の思いを寄せた。ハイレベルな野球と向き合った現実を成長への糧とした。
ディーン・トレーナー監督も「よく打ってくれた。ベンチのエネルギーが乗り移ったようなホームランだった。あの一発で勝つチャンスが訪れたと思った」と一時は2点差に迫る一発を称えていた。高校時代は決して有名な選手ではなかったかもしれない。だが、野球を愛し、ずっと続けたから、このような光が当たる舞台に立つことができた。人生の選択は間違ってはいなかったことはこの日の本塁打で確信した。夢は叶う。描いたアーチは、中国野球の発展へつながっている。