ダルビッシュ「最後かもしれないと思って投げた」 5099日ぶり日本代表マウンドに感慨
3回3安打3失点も直後に味方が逆転して勝利投手となった
野球日本代表「侍ジャパン」のダルビッシュ有投手(パドレス)が10日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」の韓国戦に先発して、3回3安打3失点(自責2)で勝利投手となった。「今年初めての試合。球速も出ていましたし、最初の試合としては良かったと思います」と振り返った。
14年ぶりの日本代表マウンドで、2回までは完璧投球。しかし3回、先頭のカン・ベクホに左中間二塁打を許すと、続くヤン・ウィジに左越え2ランを浴びて先制を許した。さらにキム・ハソンのゴロを三塁手・村上が悪送球して2死二塁のピンチを招くと、イ・ジョンフに右前適時打を浴びて3点目を失った。
それでも直後に味方が4点奪って逆転。その後も得点を積み重ねて大勝を飾った。「一気に4点を取ってくれて頼もしかった」と感謝。「特に4点を取った後はチームも盛り上がっていた。雰囲気としては最高だと思います」と頼もしい後輩たちに目を細めた。
また大活躍のヌートバーについて「異国の地でやるのは難しいことなんですけど、そういうことを感じさせない。やっぱり勇気やパワーをもらっているなと」と尊敬の思いを口にした。
ダルビッシュが日本代表のマウンドに上がるのは、2009年3月24日の第2回WBC決勝・韓国戦以来、実に5099日ぶりだった。「特別に感じて投げていました」「生まれ育った場所ですので、こういう機会はないかもしれない。最後かもしれないと思って投げました」と感慨深げ。メジャー組では唯一、2月の宮崎強化合宿から参加し、チームメートとの交流も深めた。「自分が生まれ育った国で、日本人の方がプレーを見てくださることはないので。やっぱりありがたかったですし、日本でないとなかった。来て良かったなと思います」と喜びを噛みしめていた。
(Full-Count編集部)