元オリ助っ人、薬物違反を「ファンに謝りたい」 WBCで活躍「また日本でプレーしたい」

WBCメキシコ代表のジョーイ・メネセス【写真:木崎英夫】
WBCメキシコ代表のジョーイ・メネセス【写真:木崎英夫】

メネセスはメキシコの「3番・DH」でコロンビア戦に出場して5打数2安打

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は米国でのプールCが12日(日本時間13日)に開幕した。メキシコ代表はコロンビア代表に延長戦の末4-5で敗れたが、「3番・DH」として5打数2安打と打線を牽引したのがジョーイ・メネセス内野手だ。2019年にオリックス入りしたものの、ドーピング違反が発覚しわずか29試合出場で退団。ただ昨季ナショナルズでメジャー初昇格すると大ブレークを果たした。Full-Countの取材に応じ、初出場となるWBCや日本への思いを語ってくれた。

 日本を去った後のメネセスは、2020年にレッドソックスとマイナー契約。2021年の東京五輪ではメキシコ代表としてプレーし、日本戦でも本塁打を放った。マイナーでの好成績が、メジャーでも発揮できるようになったのは昨季のことだ。8月2日(同3日)にナショナルズに昇格すると、同日のメッツ戦でメジャー初本塁打。56試合で打率.324、13本塁打の成績を残した。

「日本のことは、本当に気に入った」と話すメネセスは、まずドーピング違反について「ファンに謝りたい」という。チームからの期待には応えられなかったものの「日本人はとてもやさしくて、よく接してくれた」と好印象が残った。「チャンスがれば、いつの日かまた日本でプレーしたい」とまで言う。大好きな漫画「ドラゴンボール」の国だという理由もある。

 ただ、今はメキシコ代表としてのプレーに集中している。同国のベンジー・ギル監督も、メネセスにはランディ・アロサレーナ外野手(レイズ)やアレックス・ベルドゥーゴ外野手(レッドソックス)と並び「長打を期待している」という。プールCには他に米国、英国、コロンビア、カナダが参加。上位2チームが準々決勝へと進む。メネセスが見据えるのはその先、日本との対戦だ。

 オリックスでともにプレーした山本由伸投手は「私のお気に入りだ」といい、吉田正尚外野手とはメールをやり取りする仲だという。「もちろん、彼らのことを覚えている」。さらにダルビッシュ有投手(パドレス)や大谷翔平投手(エンゼルス)らにも「スーパースターがいるが、もし対戦しても恐れることはない」と全力勝負を挑むつもりだ。

(Full-Count編集部)

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