グラウンドで号泣した“唯一のMLB戦士”が「誇り」 大谷に並んだ躍動にファン喝采
台湾は1次ラウンドで敗退…張育成が最終戦後に目を真っ赤にして涙
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、台湾は1次ラウンドのプールAで2勝2敗と他の4か国と並びながら、失点率で敗退した。チーム唯一のメジャーリーガーとして奮闘した張育成(ジャン・ユーチャン)内野手(レッドソックス)は、人目をはばからずグラウンドで涙。ひとり奮起した姿に、ファンらは「泣かないで。台湾はあなたのことを誇りに思っている」と労いの声が上がった。
8日のパナマとの初戦を5-12の大敗で落としたが、10日のイタリア戦では張が6回に同点2ランを放ったのをきっかけに終盤に勝ち越した。翌11日のオランダ戦では2回に満塁弾。1次ラウンドでは、大谷翔平投手(エンゼルス)や吉田正尚外野手(レッドソックス)に並んで8打点の躍動だった。打率.438とバットで引っ張り、メジャー戦士の意地を見せた。
12日のキューバ戦後、ベンチに戻る張の目は真っ赤に。チームメートから肩を叩かれると、なんとか笑顔を絞り出していた。ファンは奮闘ぶりに喝采。米放送局「FOXスポーツ」のツイッターがその様子を紹介すると、「望んだような結果ではなかったけど、台湾チームは、最高のパフォーマンスを見せてくれた」「ユー・チャン、ありがとう。あなたは俺たちのヒーローだ!!」「見ていてとても辛い」「これからも輝き続けるだろう」などとメッセージが並んだ。