巨人・原監督が「自信を持たせてくれた」 カナダ代表の39歳元助っ人が保持する不屈の精神

巨人・原辰徳監督【写真:荒川祐史】
巨人・原辰徳監督【写真:荒川祐史】

原監督の言葉が「ずっと僕の背中を押してくれている」

 マウンドに上がる意欲は巨人時代と今も変わらない。2月で39歳になったが、「ハラサンが僕に自信を持たせてくれました。あの日のことがずっと僕の背中を押してくれています」と明かす。

 2012年から2019年までの8年間、巨人に在籍し引退。その後、2021年の東京五輪米大陸予選にカナダ代表メンバーの一員として出場したマシソンは今回、2度目の代表復帰を果たした。

「プロとしては引退したが、国際大会でのプレーは引退していません。チームから要請があればいつでも(カナダ代表として)プレーする」という。

 淀むことなくこの日の登板を振り返った言葉の中で、最後、いちばんのぬくもりが伝わってきた。

「ブルペンを休ませることができたのがよかった」

過去4大会いずれも予選で敗退しているカナダにとって、2次リーグ進出は悲願である。当地入り前、日本時代に痛めた左ひざに打った注射は、「さらに勝ち進めばまた打ちます」とマシソン。日本での経験とメイプルリーフ旗への熱い想いを胸に右腕は次の登板機会を待つ。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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