逆転満塁弾で「意識が一瞬飛んだ」 劇的勝利の米国監督は感激「特別な試合」
2点を追う8回にターナーが逆転満塁弾「文句なしの本塁打」
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝が18日(日本時間19日)に米フロリダ州マイアミで行われ、前回大会王者の米国がベネズエラに9-7で逆転勝利を飾った。マーク・デローサ監督は「今日の試合は私がこれまで関わった中で屈指の試合だった」としみじみ語った。
両軍ともにメジャーリーガーがズラリと名を連ね、指揮官が「超がつくほど才能ある選手たちによる、特別な、特別な試合だった」と振り返った一戦は、最後まで読めない熱戦となった。米国は初回に先頭のムーキー・ベッツ外野手(ドジャース)から5者連続安打で3点を先制するなど序盤は主導権を握っていた。しかし5回に2番手のダニエル・バード投手(ロッキーズ)が3四死球、2安打などで4点を失い逆転を許し、7回にはアラエスにこの日2本目となるソロを浴び2点差に広げられた。
それでも8回無死満塁から、9番のトレイ・ターナー内野手(フィリーズ)がカウント0-2から左翼席への劇的満塁弾を放って試合を決めた。デローサ監督は「文句なしの本塁打で、普段よりさらに力を見せてくれた」と、11年総額3億ドル(約395億5000万円)の大型契約で今年からフィリーズ入りした29歳に賛辞を送った。
球場は大熱狂に包まれ「雰囲気は信じられないほど素晴らしかった。私はベネズエラでプレーしていたから、試合前に選手たちには“向こうの情熱に匹敵する熱さを見せてくれ”と伝えていた。ターナーが本塁打を打ったとき、選手35人とコーチたちの意識が一瞬飛んだ。とにかく凄い瞬間だった」と興奮冷めやらぬ様子だった。
(Full-Count編集部)