佐々木朗希が準決勝メキシコ戦に先発 指揮官明言「世界中のファンに楽しんでもらいたい」
佐々木は11日のチェコ戦でWBC初登板初先発、4回途中1失点で勝利投手に
野球日本代表「侍ジャパン」の佐々木朗希投手(ロッテ)が20日(日本時間21日)、米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われる第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝のメキシコ戦に先発する。19日(同20日)の練習後、栗山英樹監督が「明日の先発は佐々木朗希投手です」と明言。「世界中の野球ファンに楽しんでもらいたい」と期待した。
佐々木は11日の1次ラウンドのチェコ共和国戦(東京ドーム)でWBC初登板初先発。最速164キロを計測するなど、3回と2/3を投げ、被安打2、8奪三振1失点(自責0)で勝利投手になっていた。
18日(同19日)の練習では、大谷翔平投手(エンゼルス)らが見守る中、ブルペンで32球を投げ込み、「しっかり抑えたいと思います。もちろん不安とかもある」と本音も漏らしていた。19日(同20日)には初めて試合会場で練習。外野でキャッチボールなどをして調整した。
栗山監督は会見で佐々木について「経験数、試合数は少ないかもしれないけども、今年、来年というのは彼にとって大ブレークする年。そのスタートとしてはこの舞台は成功かなと思っています」と起用の理由を説明した。「こういうピッチングをしてほしいというのではなくて、彼の持っているものをそのまま出してもらって、世界中の野球ファンに楽しんでもらいたい」と願った。
対するメキシコはエンゼルスで大谷とチームメートである左腕パトリック・サンドバルの先発が予定されている。世界一に輝いた2009年の第2回大会以来3大会ぶりの決勝進出へ、“令和の怪物”の投球に期待がかかる。
栗山監督の会見を受けて、メキシコ戦の先発の意気込みを問われた佐々木は「ここまでチームが一生懸命、戦ってきて、米国まで来られたのでその勢いだったり、そういうのを背負いながら、明日はいい形で投げられればと思います」と大舞台に挑んでいく。
(Full-Count編集部)