足を速くするランニングドリル 盗塁王をサポートしたプロトレーナーが解説

ベースランニング+ドリルで走塁と走力を効果的に向上

 小、中学生をはじめとする日本の野球界には、反復して動きを覚えるドリルが少ない。打撃や投球でも技術的な指導や筋力トレーニングには積極的だが、ドリルを通じて効果的に力を出す体の動きを身に付けていなければ、パフォーマンスは思うように向上しない。

 野球の練習で走るメニューの王道にはベースランニングがあるが、安福さんはドリルを取り入れる必要性を強調する。ベースランニングはダイヤモンドを速く走るためのコツは覚えられる一方、走力を上げる効果は薄いという。

「やることがないからという理由で、ベースランニングをしている選手やチームは少なくありません。ベースランニングは走塁の練習にはなりますが、足の速さそのものを向上させるにはドリルが効果的です。ベースランニングとドリルの日を交互にするなど、走りを磨くには目的に応じた練習が重要になります」

 ドリルは地味な内容が多く、すぐに目に見える結果は表れにくい。だが、継続の先に理想の姿がある。

○安福一貴(やすふく・かずたか) 東京都出身。プロトレーナーとして、2003年に独立。約20年間、プロアスリートをメインとして、計4000人以上のトレーニングを指導。数年間のインストラクター経験と整体学、整骨学の知識を活かし、プロトレーナーに。元巨人の高橋由伸氏、西武時代の片岡易之(当時、現・保幸)氏をはじめ、多くのプロ野球選手が師事。2016年に東京・五反田にパーソナルジム「STARTUG」オープン。2020年に株式会社スタークレス設立。

○アクセス
東京都品川区西五反田1-17-3 plaza square 五反田5F

○ホームページ
https://startug.jp

○インスタグラム
https://www.instagram.com/kazuyasufuku57/

(間淳 / Jun Aida)

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