大谷翔平、世界一でも忘れぬ“敬意” 韓国も台湾も「どこが勝っても不思議ではない」
WBCを制覇した2006、2009年は小・中学生だった「自分もこうなりたいと思って」
野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手(エンゼルス)の「MVP会見」は“らしさ全開”だった。21日(日本時間22日)の第5回ワールド・ベースボール・クラシックの決勝・米国戦で胴上げ投手になり、最優秀選手(MVP)を獲得。投手と指名打者の“ベストナイン”にも選出される文句なしの大活躍だったが、日本球界の先人たちやライバル国を称える場面が目立った。
まずはWBC連覇を達成した先輩たちへ。2006、2009年は小・中学生だったが、“世界”が大谷少年の目指すものとなった。
「第1回大会から先輩たちが素晴らしいゲームをしてもらっていた。実際に見てきて、ここでやりたいなと思わせてもらったのが一番大きいこと。子どもの頃から優勝を見てきて、自分もこうなりたいと思って頑張ってきた」
日本の野球だってパワーのあるアメリカのような国々と対等に戦える――。世界を制すことが明確な目標となった。
今回がWBC初出場。大谷が実感したのは世界の野球レベルだった。1次ラウンドから“全勝優勝”を飾ったが、対戦したライバル国との差は感じていなかったという。
「今回は運良く勝つことができましたけど、どこが勝っても不思議ではない。各国とも素晴らしい選手が集まっていた。日本以外の試合も見ましたけど、野球界の前進を感じた試合だったと思います」
「点差が開いた試合はありましたけど、そこまでの差はなかったなと正直思っています。台湾、韓国、中国に限らず、各国にチャンスがあるというのは実力が拮抗しているということ。素晴らしい大会だったと思います」