女子ソフト、スペシャルサポーターに杉谷拳士氏 “ちかすぎや”として活動「熱く取り組む」
創設2年目、初代グランドチャンピオンはビックカメラ高崎ビークイーン
創設2年目を迎えた女子ソフトボールの「JDリーグ」は27日、ファンサービス向上プロジェクトのスペシャルサポーターに、昨年限りで現役を引退した前プロ野球・日本ハム内野手の杉谷拳士氏が就任すると発表した。都内での会見に出席した杉谷氏は「こんな分厚い表彰状はもらったことがない。あっ、賞状じゃない? 委嘱状ですか。ソフトボールを世界に広めるため、熱く取り組みたいと思いますが、委嘱状も厚いです」と場内の笑いを誘った。JDリーグは今季4月15日に開幕する。
JDリーグは「近すぎてWow!」を今季テーマに、世界一ファンと選手の距離が近いリーグを目指して、ファンサービス向上プロジェクトを立ち上げた。杉谷氏は今季テーマをもとに「ちかすぎや」の愛称で活動する。新たな愛称に杉谷氏は「気に入っています。ファンの方々との距離も、選手との距離も、密着とまではいかないまでも、近すぎず、遠すぎず……。いや近すぎるくらいが丁度いいと思います」と意気込んだ。
杉谷氏は自身の現役時代を振り返り「僕はファンの声援のおかげでプラスアルファの力を出させていただいた。選手たちと一緒になって、ソフトボールの魅力を高めていきたい」と力を込めた。
JDリーグの島田利正代表理事兼チェアマンは、かつて日本ハムでチーム統轄本部長、常務取締役兼球団代表などの要職を歴任。この日の会見で杉谷氏は「島田さんとお会いするのは、契約更改の時くらいで、固いシーンばかりだったので緊張します」と苦笑いした。
島田氏は「何らかの形で、試合会場でファンの皆さんと接していただくこともあると思う。選手たちとオンラインも活用してファンサービスについて議論を交わしてほしいと考えています」と明かした。JDリーグは昨季、東西2地区、計16チームでスタート。ビックカメラ高崎ビークイーンがダイヤモンドシリーズのファイナルを制し、初代グランドチャンピオンの座に輝いた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)