韓国が待ち望む「大谷翔平効果」 代表再建のカギ…メディアが指摘「世界中のスター」

侍ジャパンの一員として活躍したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
侍ジャパンの一員として活躍したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

かつて北京五輪の直後には野球人気が沸騰、今回は大谷が起爆剤に?

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会連続の1次ラウンド敗退に終わった韓国は、代表再建のため様々な方策を検討している。その中で期待されるのが「大谷効果」だという。スポーツメディア「OSEN」は「韓国も“大谷キッズ”を待たなければならない」という記事を掲載した。

 韓国球界には「北京キッズ」という言葉があった。2008年の北京五輪で韓国代表が金メダルを獲得したことで、プロ野球の人気が沸騰。野球を志す少年も増えた。記事は「国際舞台での途方もない活躍を見て、若い野球選手は夢と希望に燃え上がった」としている。

 さらに「日本ではイチロー・キッズが出た」としている。2006年の第1回、2009年の第2回WBC連覇の主役だったイチローに憧れる野球少年が続出したという指摘だ。「イチローを見て夢をはぐくんだのがまさに大谷翔平だ。吉田正尚、村上宗隆らは今回主軸となり、感激の優勝カップをつかんだ」としている。

 一方で、韓国の「北京キッズ」たちは「今回のWBCでは全く通用しなかった。国際大会の経験が少ないせいで、体を早く仕上げるルーチンもなかった。日本戦で、格段に広がった格差を実感した」とした。

 大谷の人気は韓国でも急騰中だ。記事は二刀流で「漫画のような劇的な状況を作り出した」だけでなく、優勝直後のアジア全体を見据えた言葉で「人格までも大きな拍手を受けている。日本のスターではなく、世界中のスターになった」としている。

 こうなると、韓国でも大谷に憧れてプレーする選手が現れるというのだ。記事は「韓国でも“大谷キッズ”が現れる可能性が高い。世界中の野球人を魅了した大谷を見て、夢と希望を育む少年野球選手が増えるだろう。すでにメジャーリーグでの二刀流で名声を得ているが、今回のWBC大会を通じて強く、良い影響を与える」としている。最後に「今や韓国は“大谷キッズ”の出現を待つ立場になった」とも。大谷は韓国の強化にまで影響を及ぼしそうだ。

(Full-Count編集部)

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