楽天に必要な“若手の台頭” 田中将大に期待する統率力、専門家が指摘「感情もっと出して」
昨年の最多安打、島内も「出られないかも」
野手陣は内外野ともに競争が激しい。「レギュラーと言えるのは浅村栄斗、辰己涼介ぐらい。島内宏明でも出られないかもしれない。いい選手がいっぱいいます」。昨季最多安打のタイトルを手にした島内でさえ安泰ではない程の充実ぶりと評価する。逆に言えば打線は固定できないというジレンマも。オープン戦では打順や守備位置がなかなか決まらなかった。
特に左打者は西川遥輝、鈴木大地、茂木栄五郎、銀次、小深田大翔、山崎剛、渡辺佳明、黒川史陽、小郷裕哉、武藤敦貴ら好素材、実力者が目白押し。「シーズンもオープン戦のままいくと思いますが、固定したいですよね」と注文を付ける。
ビッグネームの1人だった涌井秀章とのトレードで中日から加入した右打ちの阿部寿樹は地元の岩手・一関市出身。ファンの声援も大きいだろう。「内野も外野も何でもできちゃう。出せば仕事をする重宝な選手。どういう起用になるのか」と采配に注目する。
石井監督は就任3年目。ゼネラルマネージャーは退任し、専任となる。背番号も現役時代にヤクルトなどで着けていた「16」に変更。勝負の年に見える。飯田氏は「ずーっとできる仕事ではないと本人も言っています。俺が勝たなきゃとか、そういう考えは全くない。楽天を常勝軍団にするためにどうしなければいけないか、これから強くするためにやっているという監督です」と語る。それ故に「若手出てきてくれよ、とは思っているでしょうね」と胸中を慮った。
(西村大輔 / Taisuke Nishimura)