中日去って得た“保証されぬ立場” 京田がまだ知らない本当のレギュラーへの挑戦

中日で不動の遊撃も本人に手応えはほぼなかったという【写真:荒川祐史】
中日で不動の遊撃も本人に手応えはほぼなかったという【写真:荒川祐史】

中日で不動の遊撃も「自分が良かったからとは全く思ってない」

 遊撃の定位置が、当然のように目の前にあった中日時代。1年目の2017年にいきなり141試合に出場し、球団の新人安打記録を塗り替えた。新人王を獲得し、レギュラーに駆け上がった。翌2018年には143試合に出場。チーム内でのライバルは事実上不在だった。打率2割台前半と課題の打撃を指摘される機会は増えたが、周囲から見れば不動の地位。ただ、本人に手応えはほぼなかった。

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「結局、試合に使っていただいた感じなんで。レギュラーという数字も残してない。自分が良かったからとは全く思ってないですね」

 チームはコロナ禍で試合数が短縮された2020年を除いてBクラス続き。チームを強くすることができなかった不甲斐なさが強い。2021年以降はその座すらも揺らぎ、昨季はキャリアワーストの43試合どまり。鬱屈した現状を変えるトレードは“放出”とも言われたが、再起への最後のチャンスと捉えた。

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