中日去って得た“保証されぬ立場” 京田がまだ知らない本当のレギュラーへの挑戦

背番号98で再スタートを切る【写真:荒川祐史】
背番号98で再スタートを切る【写真:荒川祐史】

超えたい“過去の記憶”…「緊迫した試合で野球してるなって感覚を」

 やってきた新天地は昨季リーグ2位と躍進し、今季は25年ぶりの優勝が合言葉。ギラつく“勢い”を肌で感じる。「若い選手がすごいガツガツしているし、どんな状況でも元気がある」。ともすれば気圧されそうな雰囲気を受け止め、自らも必要なピースになるため、懸命に1軍での役目を見出す。

【PR】NPB公式戦をいつでも&どこでもお得に観戦、オリジナルコンテンツも充実 プロ野球観るなら「DAZN」

「最初は守備固めでもなんでもいいんです。試合に出たいっす。ずっとBクラスだったんで、優勝を味わいたい。目の前の勝利の瞬間に携わっていたい」

 超えたいのは、過去の自分や成績というより「記憶」。毎年、ヒリヒリする秋を過ごす他球団を羨ましく見てきた。唯一、痺れるような日々を過ごせたのが2020年。クライマックス・シリーズはなかったものの、Aクラスに入り「緊迫した試合で、野球してるなっていう感覚でした」。求めるのは、生死を分けるような極限状態のグラウンド。「それを知ることで、野球選手としてまたレベルアップできると思うんです」。

 保証されない立場になったからこそ、余計な悩みを考える隙間はなくなり、混じりっ気のない貪欲さが出てきた。「先のことなんて何も考えてないです。とにかく毎日一生懸命」。自ら居場所を掴み取る以外、生きていく術はない。純粋に野球に没頭する1年。待ち受ける未知数すぎる未来に、むしろ生き生きして言う。

「レギュラーだって諦めたわけじゃないですから。いつでもいくぞという準備はできています」

【PR】NPB公式戦をいつでも&どこでもお得に観戦、オリジナルコンテンツも充実 プロ野球観るなら「DAZN」

(小西亮 / Ryo Konishi)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY