高校野球の指導者が求める中学球児とは? 好まれる「オール3」より「一芸」の選手

「オール3には魅力を感じない。一つ5があればいい」

「一つ武器があれば十分に勝負できる。通知簿でいうとオール3には魅力を感じない。1が続いても一つ5があればいい。私も選手たちにはそう伝えています。皆が同じ練習をしても成功しない。個性を伸ばしてあげることが大事だと思っています」

 短所をなくすよりも、まずは長所を伸ばしていく。ある程度の細かな技術はカテゴリーが上がれば、自然と習得できる。「まずはチームに必要とされることが大事。それは選手だけじゃなく、マネジャーでもいい」。指導者が子どもたちの持ち味を理解し、先を見据えた練習方法を取り入れることも大切になってくる。

 これは選手と指導者だけの問題ではないという。「保護者にもいえること。ネームバリューだけで学校を選んでも、つらい思いをするのは子どもたち。高校、大学、その先についても、どう考えているのか。高校野球だけで燃え尽きないことが大事」。指導者と保護者が“安易”な考えで、進路を決めるのは防ぎたいところだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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