オコエは「巨人に足りないものを持っている」 元外野の名手が指摘する成功の鍵
鷹リチャードに求められる確実性「安打を積み重ねれば、外せないとなる」
なかなか殻を破り切れない選手の一人に、ソフトバンクのリチャード内野手があげられる。沖縄尚学高から育成入団し、今年が6年目。2020年に支配下登録され、昨年はウエスタン記録の29本塁打を放ったが、ブレークしきれずにいる。
ソフトバンクでコーチを務めた際、長距離砲としての能力を目の当たりにしている飯田氏は「物は凄いんですけど……1軍と2軍のレベルの違いが、やはりあるのでしょうか。球団としても何とかしたいというのは起用法とかを見てもわかりますが、使い続けて打てなかったら、そりゃあ外しますよ」と評する。
リチャードの打撃は、全て長打を狙っているように感じるという。「ヒットを積み重ねれば、あいつは外せないとなります。その中で、たまに(長打を)打てばいいんです」。出場試合が増えれば、自然と本塁打も増えるというわけだ。
2軍では打つが、1軍では打てない選手は「過去にいっぱい見てきました」と飯田氏。「チャンスは与えられているようでは駄目で、奪い取らないといけません。首脳陣ももう、なかなかチャンスはくれないと思います。壁を乗り越えないと」と覚悟を促した。
(西村大輔 / Taisuke Nishimura)