「日本の同僚の話とかを…」 ヌートバー家に残る世界一の余韻…尽きないWBCの会話
WBCの話題が出ない日なし…久美子さん「私が聞いちゃったりとか」
久美子さんとチャーリーさんはヌートバーの引っ越しの手伝いもあり、27日(同28日)にセントルイス入り。この日までの数日間でWBCの話題が出ない日はなかった。
「やっぱり日本のチームメートの話とかを私が聞いちゃったりとかしてね。余韻のほうが大きいかもしれないですね……」
久美子さんは埼玉県東松山市出身。息子のミドルネーム「テイラー・タツジ」は祖父の榎田達治さんが由来だ。それだけに、日の丸を背負いともに戦った仲間の選手たちとの日々に興味が尽きない様子だ。一方、父のチャーリーさんは「もう1つのイベント」として、今年の6月に4年ぶり2度目の開催となるロンドンでの公式戦を「息子が健康でセイヤさんと戦う試合を見に行くのがすごく楽しみ」と満面の笑みで話す。キャンプ序盤で左脇腹を痛め侍ジャパンでのプレーを断念したカブスの鈴木誠也は、ヌートバーを激励しアドバイスを送った。6月24、25日にカージナルスとカブスはロンドンで2連戦を行う予定だ。
WBCで世界一に輝いた侍ジャパンで切り込み隊長の役割をまっとうしたヌートバーは「2番・左翼」でスタメン出場。久美子さんとチャーリーさんに見守られレギュラー定着へ腰を据えるヌートバーのシーズンが始まった。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)