開幕戦でプロ初登板のオリ20歳は「大谷を彷彿」 専門家が絶賛した一流投手の共通点
6回途中4安打1失点、1四球の内容に「試合を壊す感じが一切なかった」
若い投手にありがちな自滅する場面もなかった。4回無死一塁から山川に対してはカーブを多投し見逃し三振を奪った。150キロを超える直球だけでなく、捕手・森のサインに応えるように変化球を投げ切った。
打者21人に対し四球はわずか1個のみ。山本、宮城、田嶋、山岡ら強力先発陣と比べても遜色ない内容に新井氏も「状況によって、すぐに切り替え変化球を制球よく投げた。試合を壊す感じは一切なかった。この内容なら十分に先発ローテを全うできる」と、太鼓判を押す。
まさに衝撃のデビュー戦。白星こそ付かなかったが身長190センチ、体重98キロの大型右腕は初登板とは思えないマウンド捌きに「投球スタイルも後ろ姿の感じも、どこか大谷翔平(エンゼルス)を彷彿させる。真っすぐ、カーブ、フォーク。3種類の球種だけでも勝ちを見込める投手。今後、どこまで成長するのか楽しみで仕方ない」と新井氏。
チームも土壇場の9回2死から新加入の森の同点ソロ。そして、延長10回には宗が勝ち越しソロを放ち開幕戦を逆転勝利で収めた。リーグ3連覇、連続日本一を狙う中嶋オリックスが最高のスタートを切った。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)