韓国紙が称賛「日本野球が世界最上級」 数字で認めた自国の敗因…世界5位は「虚像」

WBC韓国代表【写真:ロイター】
WBC韓国代表【写真:ロイター】

WBSCの世界ランキングで日本は1位、韓国は5位…その中身を見ると

 世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)が最新の世界ランキングを発表し、3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での成績を加味した結果日本は1位をキープ、3大会連続の1次ラウンド敗退に終わった韓国は5位となった。ただ韓国紙「スポーツ朝鮮」はこの韓国の数字を「虚像」と指摘。弱体化はさらに進んでいるとしている。

「世界ランキング5位の虚像と、WBCで明らかになった韓国野球の素顔」という記事で伝えたもの。韓国のランキングは、東京五輪後の2021年8月11日には2位だったのがその年末に3位、昨年末に4位と下がり続けていると伝えている。

 さらに、過去4年間に行われた国際大会の結果が反映される世界ランキングの決め方を紹介し「メジャーリーグが参加しない、アマチュアの大会が主要な評価対象になっているために5位に位置しているだけで、WBCで明らかになった客観的な実力を見ると韓国の世界ランキングは“虚像”である」としている。

 今回のWBCで、豪州に7-8で敗れたことに触れ「投手の球速と制球力、打者の集中力と対応力の不足が豪州や日本とは対照をなした」とした。WBCでの通算成績で、韓国は17勝9敗、勝率.654で首位の日本、ドミニカ共和国、プエルトリコに次ぐ4位。ただ最近の3大会で見ると5勝5敗で6位タイに後退する。この3大会に参加した14カ国中、防御率は4.98で8位。「投手力で、世界水準との差がはっきりしたことに注目すべき」とした。

 今大会で、韓国投手が投げる直球の平均球速は90.64マイル(約145.8キロ)で16位。日本は95.38マイル(約153.5キロ)で2位、米国は92.42マイル(約148.7キロ)で8位だ。1ニングあたりに出した走者を示す「WHIP」でも、韓国は1.42で9位。日本は0.87で1位、米国は1.32で5位だと紹介している。

 最後に日本はWBCの最近3大会でのチーム打率(.291)が3位、チーム平均自責点(3.05)は2位。「日本野球が世界最上級であることが再び確認された」と締めくくっている。

(Full-Count編集部)

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