大谷翔平の初勝利を呼んだ“精神力” 初の投球違反&6四死球も…23歳捕手「冷静だ」

マリナーズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
マリナーズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

オハッピー「誰よりも自分のことを理解している。彼のできることに頼っただけ」

■エンゼルス 4ー3 マリナーズ(日本時間6日・シアトル)

 エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地のマリナーズ戦で今季初勝利を挙げた。「3番・投手」で投打同時出場し、6回6四死球も3安打1失点と粘投。バットでは7回に左翼線適時打を放った。バッテリーを組んだローガン・オハッピー捕手は二刀流の修正力と精神力に目を細めた。

 3回まで6四死球と大荒れだったが、4回以降は3回1安打無失点と立て直した。オハッピーは「最後の3回はカーブを加えた。カットボールも若干増やした。彼は、この2球種に対していい感触を持っている。スライダーは投げ続けていたので、終盤になって使えるようになった。修正できたことは、とても感心している」と頭を下げた。

 決して本調子でない中で、6回まで投げ切った。「ギアを上げて、できることの最善を尽くした。それなりにメジャー経験があるし、誰よりも自分のことを理解している。彼のできることに頼っただけだ。乗り越えることができたので、感心している」と称えた。

 初回1死二塁でピッチクロックの違反を取られたが、動じることはなかった。オハッピーは「彼はどんなことがあっても冷静だ。いい意味でも、悪い意味でも感情をあまり見たことがない」と感心しきり。「最後の3回は模索が実ったようだ。いつものショー(大谷)を取り戻してくれた」と二刀流の初勝利を喜んだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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