“チラ見”が招いた悲劇 ヌートバー同僚の怠慢に指揮官怒り「受け入れがたい」
ヌートバーは故障中も…激しい定位置争い「我々のスタイルではない」
■ブレーブス 4ー1 カージナルス(日本時間5日・セントルイス)
カージナルスのタイラー・オニール外野手の“怠慢プレー”が米メディアで話題となっている。4日(日本時間5日)ブレーブス戦の7回2死一、二塁で、オニールは二塁走者だった。打者の右安打で本塁を狙ったが、送球に目線をやり、全速力で進むことができず本塁タッチアウト。この走塁にオリバー・マーモル監督は「受け入れがたい」と言及した。
マーモル監督は「我々には本当に一生懸命プレーする選手がたくさんいる。そしてあの場面での走塁においては、我々のプレースタイルではない。基準というものがある。もしその基準を満たさないなら、プレーすることはない」と厳しい言葉を並べたと、米全国紙「USAトゥデイ」のジェイロン・トンプソン記者は報じている。
オニールは5日(同6日)の試合からスタメンを外れ、代わりにディラン・カールソン外野手がセンターを守った。オニールは「僕は毎日試合で全力を尽くしているし、162試合プレーすることを目指している。次回はもっといいスタートを切らないといけないし、もっと素早い走塁をしないといけない」とあくまで全力プレーではあったと釈明はしつつも、反省の言葉を並べた。
カージナルスの外野はポジション争いが激しい。野球日本代表「侍ジャパン」で第5回ワールド・ベースボール・クラシックで世界一に貢献したラーズ・ヌートバー外野手が在籍。現在は左手親指を痛めて負傷者リスト(IL)入りしているが、他にも有望株のジョーダン・ウォーカーやブレンダン・ドノバンもおり、3つの椅子を5人で争うような状況だ。1つのプレーが“命取り”となる可能性まである。