人生変えたダルビッシュとの“延長11回” 20年経っても消えぬ記憶「2回負けるのはダメ」

今春から兵庫・滝川二で指揮を執る服部大輔氏【写真:橋本健吾】
今春から兵庫・滝川二で指揮を執る服部大輔氏【写真:橋本健吾】

滝川二の監督に就いた服部大輔氏…選手時代は平安エースとして春夏甲子園出場

 高校時代に投げ合った“球友”への思いも胸に指揮を執っていく。春夏通じて通算7度の甲子園出場を誇る滝川二(兵庫)の監督に就任した服部大輔さん。選手時代は平安(現龍谷大平安)のエースとして、東北のダルビッシュ有投手(現パドレス)と延長11回を投げ合った経験は今でも忘れられない思い出の一つだ。現在の活躍が大きな励みになっているという。

 ダルビッシュと壮絶な投げ合いを演じたのは2003年夏の甲子園。当時、2年生だった服部さんは3回戦で東北と対戦し、延長11回0-1でサヨナラ負けを喫した。17三振を奪いながら惜敗。「同じ相手に2回も負けるのはダメだと思ってました。昔から知っている投手だったので」と振り返る。

 ダルビッシュとは中学時代にボーイズリーグでしのぎを削り、意識する相手だった。さらに、2002年秋の明治神宮大会初戦で対戦し0-2で敗れていた。2003年選抜大会で8強入りし、夏は「本気で全国制覇を狙っていた」と頂点だけを見据えていた。

 実際、夏の甲子園では初戦で日大三(東京)、2回戦で明徳義塾(高知)と優勝候補を撃破。東北との3回戦も「正直、勝てると思っていた」と自信もあったという。結果はダルビッシュが2安打15奪三振の無双投球。服部さんは延長11回にサヨナラ打を浴びて万事休した。

ダルビッシュは「常に気にしていた存在。凄い刺激になっている」

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